天体逃避行記

天体写真/天体観測/SF/宇宙

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semi


死にかけの蝉がアスファルトの上でじたばたと最後の呻き声をあげていた。断末魔の叫びなのかもしれない。途切れ途切れの鳴き声と翅を地面に擦りつける嫌な音をたてながら、ずっとその場でもがき苦しんでいた。僕は自転車をこぐのを止め、右手に持っていたアイスが溶けるのも気にせず、しばらくそれを眺めていた。蛍光灯の安っぽい明かりがそれを照らしていた。もう深夜になろうというのに日中の茹だるような暑さがまだ抜けきっていない。蒸し暑さがべっとりと肌にはりついている。

蝉の一生は人間の尺度で見れば驚くほどに短くて儚い。子供の頃にその話はよく聞かされた。幼虫として六年も土の中で過ごし、成虫として生きられるのは夏の間だけなのだ。儚いと思う。だから僕はいまだに、威勢よく鳴く蝉を見るときでさえ、可哀そうな目でそれを見てしまう。夏の間に交尾を終えて死ぬことができればよいが、果たして都会で生きる蝉がつがいとなれる確率はどれくらいのものなのだろう。

「現し臣」という言葉に「空蝉」の字があてられたのも、そういう蝉の儚さを謳ったものではないかと想像することができる。
儚さは常に日本の文化の根底にあった。失われると分かっているからなお美しいという感覚だ。
だけど、例えば桜の散る儚さと、蝉の一生の儚さは少し違う。

そう。僕は蝉に対していつも死のイメージを持っている。

さっきの蝉がまだアスファルトの上でもがいていた。
じりじりと途切れ途切れに鳴き、がさがさと翅を地面に擦らせる。そうすることでこの蝉は最後の生に縋りついているように思えた。
さっきのままの姿勢で僕が蝉を眺めていると、後方から車のライトが差し込んでその場所が一瞬明るくなった。そこは狭い一方通行の道だったから、車は僕の身体のすれすれのところを通って走り去っていった。車が通り抜ける瞬間に、僕は背筋が凍るようなぞっとする音を聴いた。ちょうど車のタイヤの下あたりからだ。すごく不快な音に感じられた。冷静に聴けばそれは薄いせんべいが砕けるような、乾燥した枯葉の上を歩くような、乾いた日常に溢れている音だった思う。だけど、その音のする場所に何があったのかを知っているぼくはとても冷静ではいられなかった。

車のバックライトが見えなくなった頃には、もう蝉の鳴き声は聞こえなくなっていた。

僕はその蝉がいた場所を直視することができなかった。それは蝉の哀れな死骸を見たくなったからじゃない。死のイメージであったものが現実の死をもってその場所にあることを確認するのが怖ろしかったからだ。

右手のアイスは溶けて手にべっとりとついていたが、とてもじゃないけど今それを食べる気分にはならなかった。

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春一番

春一番
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

春一番(はるいちばん)とは立春から春分の間に、その年に初めて吹く南寄り(東南東から西南西)の強風の事である。主に太平洋側で観測される。春一番が吹いた翌日は西高東低の冬型の気圧配置となり、寒さが戻ることが多い。


今日、春一番が吹いたそうです。
風が冷たくなくて心地よかったです。

季節の匂いってぼくはあると思うんですけど…
今日は春の匂いがするなあ、って思ったら、そういえばニュースで春一番のことを言ってたのをおもいだしたんです。
春の匂いをかいだら、昔のことをいろいろ思い出してしまいました。
春はいろんなものが変わっていく季節ですからね、記憶も鮮明に残っています。

実は嗅覚は、五感の中でもっとも原始的な感覚です。
だから、寝ているときに嗅いだ匂いによって夢の内容が変わると聞いたことがあります。
嗅覚と記憶は結びつきやすいのかもしれませんね

ちょっとセンチメンタルな話になってしまいましたが…(笑)
とりあえず、春一番が吹いた翌日は寒くなるらしいので、十分に気をつけてください!

スピカ

「スピカ」という名前どこかで聞いたことありませんか?
流行語になるような言葉ではないですが、アーティストや小説家などに好んで用いられる言葉のようです
例えば、スピッツの曲に『スピカ』というのがあります。これは隠れた名曲なので聴いてみてください
スピッツのほかにもPlastic Treeや坂本真綾の曲にも『スピカ』があります。
うたまっぷで検索してみたら5曲くらい『スピカ』がありました
で、「スピカ」って何なのかずっと気になっていたのですが…
どうやら星の名前みたいです


スピカ 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

スピカ(Spica)は、おとめ座α星で学名はα Virginis(略称はα Vir)。春の夜に青白く輝く1等星である。連星で、変光星でもある。
スピカは秋分点の近くにある1等星であるため、しばしば歳差運動の観測に利用されてきた。
スピカを見つける簡単な方法は、北斗七星の取っ手の部分からうしかい座のアルクトゥルス(視等級0)までの長さを同じ分だけ伸ばした所にある。なお、この線を春の大曲線という。
おとめ座の女神が持つ稲穂の先の位置にあり、スピカの名称もラテン語の穂先に由来する。
その美しさから、日本では「真珠星」の和名を持つ。中国では「角」と呼ばれている。


http://ja.wikipedia.org/wiki/スピカ

spica.jpg

綺麗な一等星の星だったんですね…
もう少し、調べていると面白い記述がありました

スピカは表面温度が2万2千度もある高温星です。その明るさは太陽の700倍もあり、そのおかげで260光年も離れているにも関わらず1等星として輝いて見えています。
実はスピカは連星で、わずか4日の周期で2つの星が互いに回りあっています。そのためスピカは0.1等星ほどですが変光します。周期が短いのは主星と伴星の距離が非常に接近しているからです。おまけに主星の赤道付近では太陽の100倍、伴星の赤道付近でも50倍というすごいスピードで自転しています。スピカの実態は、清純な印象とはかけ離れたものです。

http://homepage2.nifty.com/turupura/guide/star/supika.html


おもしろい話だなあと思いました
一等星の輝きを持った綺麗な星が、実は260光年も離れていて、地球にそれだけの明るさで見えるためには太陽の700倍ものエネルギーが必要だった。
しかも、地球では一つの星に見えるけど、それは近接した2つの星で、もの凄い速さで自転と公転を繰り返している。

例えば、スーパースターと呼ばれる人がいる。
この人は「天才だ」とか「天は二物を与えた」とか書かれたりするけど、本当はスーパースターでいるために輝く努力をしている

とか

例えば、本当は一人の人間の中には善と悪が混在して渦巻いているのに
他人からみれば「この人はいい人だ」とかこの人は「悪い人だ」というふうにしか見えない

とか
そういうストーリーが見えてきてしまうのですが…
妄想のしすぎですかね(笑)

まあスピカはそんなこと考えて輝いているわけではありません
星には星の物語があるのです

木を切る

庭に生えているジャマな木を抜くことになったのですが
これが大変な作業なんです
木の根はとても長く深くはっていて…
そのへんに木の生命力を感じます
「木がかわいそう」とかメルヘンチックなことは考えませんが
生きている木を抜くのはあまり気持のいいものではありません
チェーンソーなんかで木を切り倒す人はどんな気持なんでしょうか…

この前、真鶴のほうで石切り場をみさせてもらったのですが
何台ものクレーン車が岩を削り取っている光景はちょっと恐ろしかったです
昔は岩を削るといっても人の仕事ですから岩山の景色が激変するということはなかったそうなのですが
今は一年もすれば山の形が変わってしまうそうです

最近はTVをつければエコだとか温暖化防止だとか、どこでも言っていますが
もう人間が生きているだけで地球環境は良くない方向に向かう時代なんです
今日、木を切ったことで
環境問題にたいしてかなり楽観的だった自分を内省するきっかけになりました

雨が続きますね
涼しいのはいいのですが、せっかく新しく買ったクーラーが活躍していません笑

雨は良く小説などで、登場人物の暗い心情をあらわす隠喩として用いられますが、
僕は嫌じゃないです。

日本語には雨の表現が多いですよね
霧雨、小雨、梅雨、時雨、夕立、狐の嫁入り、五月雨、etc
それだけ日本人と雨の関係は深いものなんだと思います

『大はしあたけの夕立』歌川広重
edo-ohashi-l.jpg


日本画は雨や波で時間を表現していると聞いたことがあります
言われてみれば西洋の絵画で雨を見たことはないですね
広重の『大はしあたけの夕立』はゴッホが模写していることでも有名です
そういえば宮崎駿のアニメは雨や嵐が好きですよね
こういうところにルーツがあるのかもしれません


雨が続くので雨についての日記でした
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DTUUS

Author:DTUUS
思いつきでふらふら、好きなことをして生きている学生です。
趣味:読書、芸術、建築、アニメ、ネット、スポーツ観戦、etc

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